【助成事業紹介】「唐版・風の又三郎」演劇公演(テーマ別プロジェクト助成)
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- 投稿日:
- 2024.09.04(水)
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- written by:
- ゲスト
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- 記事カテゴリー:
- 文化芸術活動に関する支援事業
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- ジャンル:
- 演劇
日 時 | 2024年6月6日(木)・7日(金)・8日(土)
開場18:40 開演19:00 |
会 場 | 白山公園 空中庭園3
(新潟市中央区一番堀通町3) |
実施者 | アウトサイダーアート・演劇プロジェクト |
採択金額 | 215,000円 |
選択テーマ | 文化芸術と他分野とが連携する取り組み
→連携する他分野:福祉 |
実施者からの報告
白山公園空中庭園に仮設テントを設営し、「唐版・風の又三郎」(作・唐十郎)を上演。キャスト・スタッフの2/3が50歳以上で、最高齢は72歳でした。
この取り組みは、演劇を通した社会貢献として、年齢や障害の有無に関わらず表現活動を行う場や居場所づくりをめざして活動を始めました。
出演者は、新潟市民を中心に19名が募集によって集まり、稽古を通じて互いの違いを認識・許容・受け入れていく関係性をつくっていきました。約1年近く活動を続けましたが、誰一人脱落することなくやりきることができました。また、テントの設営や舞台監督、その他スタッフなど、多様な方々の参加により作品を作り上げました。
公演実施を通じて、参加者が達成感や自己肯定感を高めることができ、自己表現の楽しさや生きがいを見出すことができたと思います。
また、チケット予約も満員で本番を迎えることができました。
一方で、長い台本であったことから、出演者等の体力面の厳しさも感じました。次回はもう少し短い台本を選び、2年に1回のペースでテント公演は継続して実施していきたいと考えています。参加者募集を行い、発声練習などのワークショップを通して演劇の楽しさを参加者が感じながら公演につなげていきたいです。
本番の様子
白山公園 空中庭園に設営した会場
稽古中の様子プログラムオフィサーより
多世代間交流の場になっていたことが印象的な事業でした。
この公演に関わってらっしゃる出演者・演出関係者の方々は、大学生から70代までと幅広い年代でしたが、稽古中も動き方をお互いに提案し合ったり、セリフの背景を考えたりと、前向きな会話が多く生まれていました。稽古を通してセリフや動きを覚えるだけでなく、役者同士や演出家と役者間、役者と裏方の関係性も構築されているように見受けられました。
公演本番も出演者の年齢層と同様に、多様な年代の方々が多く来場されており、この公演に関心を寄せていただいている方の多さを感じました。
今回の取り組みは、既存の劇団による公演ではなく、出演者や運営面においても団体問わず声を掛けて実施されたことにより、日頃関係している団体・環境を超えた関係づくりのきっかけになったと思います。
(高橋)