みんなの想いを形にする「うたづくりワークショップ」
新潟市では、多様な人が文化芸術活動を通じて、お互いを尊重し認め合う、共生社会の実現をめざし、「ともにアートプロジェクト」を展開しています。アーツカウンシル新潟では、このプロジェクトの企画運営に協力しています。
令和2年度プロジェクトの一環として、「障害者自立支援センターオアシス」を利用する視覚に障がいのある方、施設スタッフのみなさんと一緒に、曲を作る「うたづくりワークショップ」を実施しました。
ワークショップの講師は、音楽ユニット「即興からめーる団」の、赤羽美希さん(音楽家)、正木恵子(打楽器奏者)さん。本来であれば、来県していただき、対面でワークショップを実施する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、オンラインでワークショップを行うことになりました。
参加者のみなさんが普段の生活で感じていること、誰かに伝えたくても中々言い出せない気持ち・・・、そんな想いを短いフレーズとして出してもらい、赤羽さん・正木さんの進行で歌詞として紡いでいきます。
音楽も、参加者のみなさんでメロディー案を出し合いました。そこに赤羽さん・正木さんがハーモニーやベースを加え、厚みのある曲になっていきます。全4回のワークショップでしたが、回を増すごとに様々なアイディアが溢れ、曲が完成した時には大きな達成感に包まれました。
コロナ禍ということもあり、自宅に引きこもりがちな日々が続いています。視覚に障がいのある方たちにとって、外出することは簡単なことではありません。そんな毎日だからこそ、みんなとつながっていたい、決してひとりではない、そんな気持ちが作品となりました。
一緒に歌声でつながろう!
このプロジェクトに賛同し、一緒に歌ってくださる方を募集しました。そして16 団体127 名の方々にご協力いただき、ついに一つの動画作品として完成しました。「新潟シティチャンネル(YouTube)」に掲載していますので、ぜひご覧ください。