ぼくが作っているのは「反対勢力」である。何の反対勢力かというと、「社会というコミュニティの中での強制的調和性」だ。社会の中では「要求され、それに答え、評価される。」「要求し、それの答えを、評価する。」が常であり、他者を許し受け入れ社会は円滑に回る。それは互いにコントロールし合っているとも言える。一方その影で、誰かがそのしわ寄せに苦しみ嘆き、時に死んでいる。要求に応える事、受け容れてもらえることが当たり前の社会の中で、人は奢り、腐る。だから僕は「この人(物)はコントロールする事ができない。いくら愛情を注ごうが歩み寄ろうが全く反応しない。」という何かを、世の中に存在させたい。
倉持至宏(Shikoh Kuramochi)