【助成事業紹介】にしかん未来の食文化継承事業(テーマ別プロジェクト助成)
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- 投稿日:
- 2024.03.31(日)
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- written by:
- ゲスト
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- 記事カテゴリー:
- 文化芸術活動に関する支援事業
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- ジャンル:
- 食文化
撮影 SUNDAY photo studio
日 時 | 食文化イベント:
2023年10月9日(月)
午前の部 10:00〜11:30
午後の部 13:00〜14:30 |
会 場 | 新潟市西蒲区天竺堂の米農家さんのお宅 |
実施者 | にしかんずかん編集室 |
採択金額 | 500,000円 |
選択テーマ | 地域文化の魅力を創造・発信する取り組み |
実施者からの報告
【食文化イベントの実施】
郷土食に直接触れる場として「知る(担い手・生産者から学ぶ)、つなぐ(調理体験)、食べる場の創出」をモットーに、けんさ焼き体験会を開催し、一般参加者を募り実施することができました。体験会では担い手となる米農家にも協力いただき、田んぼを眺めながら米農家の邸宅で実施しました。
料理名:けんさ焼き、味噌まんま
参加者:午前の部 14名・午後の部13名 計27名
【食文化のリサーチと再編集】
現存する西蒲区の郷土料理本を参考に、西蒲区内の郷土食にスポットをあて、各地域の担い手にヒアリング取材を行いました。実際は郷土料理本に掲載されていた最後の世代の方々からお話を伺えました。それらの取材はWEBメディア「にしかんずかん」に掲載し、発信いたしました。
■取材①:2023年9月7日 担い手:3名
レシピ:西川地区の郷土料理(きゅうりの漬物、けんさ焼き、ナスのキザキザ煮、けんちん、のっぺ=こくしょ)
■取材②:2024年2月16日 担い手:2名
レシピ:きりあえ、麩寿司
プログラムオフィサーより
山と海と平野に囲まれたゆたかな自然環境により、地域ごとに多彩な食文化が受け継がれてきた西蒲地域において、担い手不足による郷土食の継承に危機が迫っていると感じた「にしかんずかん編集室」さんが、食を守り、地域コミュニティを活性化するための取り組みを行いました。
食文化イベントは、若い世代や子どもの参加者が多く、地域の農家さんのお屋敷で皆さんが和気あいあいとおむすびを握り、出来上がったけんさ焼きを囲んで、食に関するお話に興じながら会食する様子が印象的でした。また、会の終わりに、参加者の方々が連絡先を交換する場面もあり、にしかんずかん編集室さんがめざしていた「共通の興味を持つ仲間の創出、情報交換できるネットワークづくり」に繋がる動きも見受けられました。
食文化のリサーチと再編集については、担い手への丁寧な取材とWebメディアへの掲載により、情報のアーカイブと発信がなされました。予定していたフリーペーパーの発行は延期されましたが、今後も活動が続いてゆき地域に伝わる郷土食が若い世代に受け継がれていくことを期待しています。
(大浦)