【助成事業紹介】長唄三味線体験ワークショップ・長唄ミニコンサート(新プロジェクトへのチャレンジ助成)
-
- 投稿日:
- 2025.03.31(月)
-
- written by:
- ゲスト
-
- 記事カテゴリー:
- 文化芸術活動に関する支援事業
-
- ジャンル:
- 伝統芸能
日時 | 2024年10月13日(日)
13:00~14:30 長唄三味線体験ワークショップ・お話し
14:40~16:30 長唄ミニコンサート |
会場 | クロスパルにいがた 4F 映像ホール
(新潟市中央区礎町通3ノ町2086) |
実施者 | 長唄もえぎ会 |
採択金額 | 200,000円 |
実施者からの報告
今回の取り組みのチャレンジとして、広報に力を入れた点が挙げられます。特に、若い世代に働きかけようとインスタグラムのアカウントを開設し、動画を投稿することは大きな挑戦でした。
イベントは二部制で行い、第一部は、新潟に縁のある「角兵衛」「越後獅子」等、映像を流しながらお話を聞いていただき、長唄の歴史や背景について理解を深めていただく時間を設けました。その後は、希望者の方にステージに上がっていただき、三味線体験をしてもらいました。三味線の構え方、撥の持ち方や当て方、音出しからリズム遊びを、7~8人づつ3回に分けて行い、観客の方には掛け声や手拍子で参加していただきました。第二部では、もえぎ会と吉住会による「松の緑」「黒髪」「靭猿」「常盤の庭」「橋弁慶」の演奏を行いました。来場者には、各曲の解説付き歌詞カードを配りました。
アンケートでは「楽しかった」「有意義だった」など好意的な感想をいただき、今後、長唄のお稽古をやりたいと思ってくれた方も数名いらっしゃいました。観客は40代以上の方たちで、会員を増やすという目的のためにはこの年代の方たちで良かったと思いますが、長唄を広めるためには、もう少し若い世代に来てもらえるようにすることが今後の課題です。アンケートで連絡先を記入いただいた方には、公民館文化祭での体験会参加のお誘いメールを送りました。今後も体験会を企画したり、インスタグラム投稿を続けていこうと反省会で話し合い、実施後、公民館文化祭の体験会の様子も投稿しました。以前行った中学校への出前授業など、今後も活動を広げていきたいです。
新潟に所縁のある長唄のお話しプログラムオフィサーより
自宅でのお稽古から公民館での活動に移られて数年経ち、会員が増えず高齢化に危機感を持ち始めたもえぎ会さんが、より多くの人に長唄の良さを知ってもらうために挑戦する姿が印象的でした。若い方にも周知し参加いただけるよう、最初は「難しいかも」とおっしゃられた SNSアカウントの開設や発信、Googleフォームでの申し込み受付やQRコードの作成・チラシ掲載など、一歩ずつ課題をクリアし、当日はワークショップに22名もの参加がありました。対象としていた年齢層の方に多く来ていただけたことは、さまざまな努力が功を奏した結果ではないでしょうか。長唄の演奏だけでなく、歴史や背景についてのお話を加えたコンサートに好意的な感想も寄せられたそうで、長唄の魅力を知ってくださった方が一緒に活動する仲間になり、皆さんの活動が続いていくことを願っています。
(大浦)