【基盤助成・取り組み報告】NEWGATEデザイン公開相談会「私とデザイン」

  • 投稿日:
    2019.07.17(水)
  • written by:
    artsedit
  • 記事カテゴリー:
    文化芸術基盤整備促進支援事業
  • ジャンル:
    工芸デザイン
 去る7月11日(木)、公開相談会「私とデザイン」が行われました。
 この会は、皆さんが日ごろ悩んでいるチラシや商品、パッケージ、広告等に対し、デザインの視点からのアドバイスを通して、悩みの解決と参加者の学びにつなげることを狙いとし、初めて企画・実施されました。

 主催のNEWGATEは、平成30年度の文化芸術基盤整備促進支援事業を経て新潟市内のデザイナー有志が結成した団体です。新潟市内でデザインの力を活かせる人や場を増やしていくことを目指して活動しており、アーツカウンシル新潟では今年度も引き続き助成・支援をしています。
 会場のゆいぽーと・クリエイティブルーム2には、5組7名の相談者とデザインに関心を持つ聴講者7名、計14名の参加者が集まりました。

 講師はNEWGATEのデザイナー3名と株式会社Casokdo代表五十嵐洋さんの計4名です。五十嵐さんは東京を拠点に広報・宣伝活動の企画、コンサルティング等を手掛けており、今回はPRの専門家としてのゲスト講師です。
 相談者は持参したチラシや企画書等をもとにそれぞれの活動と相談事をプレゼンテーションしました。活動の分野や段階、悩みも異なる5件の相談がありました。

<相談事項>
・若い人から太極拳教室に参加してもらいたいが、どう広報すべきか?
・90年前の町の行事を復活させるにあたり、古臭さを感じさせず、かつ地域文化としての価値も伝えたいが、どんな見せ方ができるか?
・海外から新潟へ戻ってきたデザイナー。新潟で仕事を得ていくためにはどうすべきか?
・訪日外国人の医療機関受診を補助するツールを制作しており、今後の展開に助言が欲しい。
・アール・ブリュット公募展の作品募集のために作ったチラシのレビューを受けたい。
 それぞれの相談に対して講師からは、時に会場の笑いを取りながら、テンポよくアドバイスがなされました。例えばチラシの改善に対しては、情報の優先度によって文字に強弱をつけることや、目を引くロゴマークやキャッチコピーを効果的な活用等の指摘がありました。また、相談者への質問を通して「誰に」「何を」「どう」伝えたいのかを掘り下げ、伝達ツールとして紙かWebか、イベントを開くのか、それとも他の手段が有効なのかなど、デザイナー同士の議論もなされました。こうした議論の過程で相談者も自身の活動を振り返り、考えを整理することができたようです。

 1組あたり15~20分程度の相談でしたが、相談者からは「自分に足りていない情報が見つかった」や「自分の活動を今後どう進めれば良いかがわかった」等の声も聞かれ、デザイナーの思考に大いに刺激を受けた様子でした。また、主催するNEWGATEのメンバーも、デザインの思考やデザイナーの役割を市民の方々に知ってもらう機会として手応えを感じたようです。終了後には参加者間でも会話が弾み、横の繋がりも生まれました。

 同様の相談会は今後も開催を予定しています。アーツカウンシル新潟でも周知・告知を行いますので、機会がありましたらぜひご参加ください。